inuharicoのブログ

2021年0歳児子育て中。怒ると梅干しになる我が子に、泣いて目を腫らす日々。

【コロナ禍】初めての産婦人科

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コロナの流行と同時に妊娠が判明した筆者ですが、
産婦人科に行ってみての体験を書きたいと思います。

妊婦さんに知ってほしい産婦人科アレコレ

  1. 母性管理カード
  2. 妊婦検診
  3. 産婦人科助産院と乳腺外科

①母性管理カード

働く妊婦さんが、事業者に自身の体調を伝え、休暇を申請したり、休憩しやすい環境づくりをしてもらうために『母性管理カード(母性健康管理指導事項連絡カード)』があります。

働く妊婦さんは、このカードを医療従事者(産婦人科助産師)に記載してもらい、会社に提出することになります。

母性管理カード
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画像引用
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/renrku_card/

内容としては、妊娠したことでこんな体調不良があるので、休ませるかもしくは仕事内容を調整してください!という申請です。

会社はこのカードを受領すると、適切な措置をとる義務がありますので、妊婦さんにとっては大変ありがたいものです。

では、実際のところはどう書いてもらえたのか???

筆者が2020年の4月時点で、産婦人科に聞いてみたのは以下の2点です。

  1. つわりがひどく会社を休みたいが、母性管理カードで申請したい
  2. コロナウィルスのリスクを減らすために、在宅勤務か何らかの休業を申請したい

▶①に関して

こちらは、つわりを理由にした休みは書いてもらえませんでした。
医療従事者は母性管理カードに、『休みを推奨する』というような書き方はしてくれません。

つわりを理由にするだけだと、
勤務時間の短縮
通勤時間の緩和
休憩の延長

を申請できるのみでした。

これでは有給休暇を使って休まざるをえません。

風邪やリフレッシュ休暇と違って、妊娠に発生するつわりは多くの人が経験するものであり、人によっては本当に体調不良が辛いものです。
ここに有休を使わないといけないのは、シビアすぎると感じました。

そもそも有休がない人や取りにくい人にとって、会社に体調不良のための休暇を申請できる措置がないことも問題です。

産婦人科の先生や助産師に、つわりが辛ければ、カードの項目に沿った措置で対応してくださいと直接言われたのが現状でした。

けれどこのカードの本質は、妊婦さんの健康を管理するために使用されるものであり、しっかりとした休息をとれるようにすることではないのでしょうか??
項目はあくまでも目安であり、妊婦さん自身が訴える体調の症状によって、柔軟に対応がなされた方が良いと思うのです。

▶②について

コロナウィルスに関した不安やリスク回避を目的とした措置をカードに記載してもらうということは、2020年4月の時点では断られてしまいました。(書いてもらえませんでした。)

筆者は里帰り出産だったため、2ヶ所の産婦人科に通いましたが、どちらも断られてしまいました。

1ヶ所目は『コロナ関連の記載はうちではやってません』と医師、助産師両方から伝えられました。

2ヶ所目は、医師に『コロナ禍だとしても、もしあなたが医療従事者等であれば仕事をした方が良いと思います。』ということも添えて断られました。

(この言葉には、医療従事者の妊婦さんはコロナ禍だとしても、仕事をしなければならないという考えがある現状を感じて、考えさせられるものがありました。
筆者は、全ての妊婦さんとお腹の子どもの体と心を健やかに、安心して生活できる権利や制度がもっと広まれば良いと考えています。)

体調不良も合わせて辛いという事を伝えて、なんとかようやくやっと、休息の必要性をカードに書いてもらうことができました。

断られても諦めず何度もお願いして、辛いという状況を伝えることが大切だと感じました。

医療機関は意外とフォーマットに則った対応をするように感じました。
ですが医師や助産師も人だということを忘れずに、妊婦さんには諦めないで食い下がることをオススメしたいです。

ちなみにコロナ禍が長引くにつれ、この対応も変わってきているようです。
妊婦さんを休ませられるように、行政も発信してくれているので、筆者の頃よりもこれから妊婦さんになる方の方が、カードに書いてもらいやすくなっていると思います。

②妊婦検診

筆者の妊婦検診に至るまでの過程は以下です。

検査キットで妊娠反応が出る

最寄りの婦人科を受診(妊娠4周目だとわかり、7周目ごろもう一度受診)

最寄りの産婦人科を探す(コロナ禍では万が一、里帰りが出来ないかもしれなかったので、産むことも想定して選びました。後はなるべく近いところが良いと思います。)
里帰り時の産婦人科を探す(無痛分娩が出来ることを主軸に探しました。)

最寄りの産婦人科を受診(妊婦検診開始)
里帰りの産婦人科を受診(1度受診した後に予約。予約は妊娠がわかった段階で即取らないと、空きが埋まってしまうので注意してください。)

妊婦検診では、母子手帳と保険証を出して受診します。
支払いが都度ありますが、医療費控除で取り戻せる額がありますので、明細は必ず取っておきます。

診察がありますので、脱ぎやすい服装がお勧めです。
筆者はロングスカートを履いて、お腹をめくるだけで良いし、診察時にひざ掛けがなくても安心なようにしていました。
靴下を履いておくと冷えなくて良かったです。

妊婦検診の時の苦手な診察について、病院によって痛くないところがあったのは驚きました。
産む方の院の方が器具が小さく、潤滑剤を沢山つけてくれたからのような気がします。

検診の際には結構な頻度でグリグリされる診察ですが、もう少し痛くならない時代が来ると良いなと思っています笑。すぐ終わるから良いのですが…(筆者は痛いのが大の苦手な部類です。)

妊婦検診では、毎回尿と血圧検査がありますので、検診前は食事などに注意です。
検診前は水分を取っておくとスムーズでした。
妊娠をすると、普段の食事内容にも気を配るようになりますが、甘いものを取りすぎないようにしてください。

中盤で、糖負荷試験という血糖値の検査がありますので、この時も注意してください。
糖負荷試験に引っかかってしまうと、食事制限などがつく場合があります。
妊娠糖尿病にならないために、甘いものは少しの間だけ我慢です。

ですが、妊娠中は全く甘い物を食べられないわけではありません。
筆者は誕生日ケーキを食べたり、和菓子やゼリーを食べたりしていました。
息抜きも大切ですので、無理しすぎず。

16周目頃からエコー検査が始まります。
超音波で赤ちゃんの様子を見ることが出来ます。
だんだん大きくなる赤ちゃんを見ることができて楽しいですよ。
20周目頃で性別もわかってきます。

毎回少しドキドキする妊婦検診ですが、何事もないのが健やかに育っている証拠ですので、焦らずやっていくことが良いと思います。

産婦人科助産院と乳腺外科

筆者が妊娠出産で利用した医療機関は、産婦人科助産院と乳腺外科です。

出産前はこんなに医療機関に通うことになるとは思ってもみませんでした。
産婦人科の費用だけを準備するのではなく、+αで『思いがけない産前産後トラブル』を想定しておいた方が良いと思います、

産婦人科

妊婦検診やエコー検査諸々、分娩、入院を行います。
自身が望むバースプランを叶えていったり、妊娠中の不足の自体に対応してくれます。
入院期間は何も問題ない方で大体4日程度。
産後は1ヶ月検診があります。(病院によって、2ヶ月以降の検診も診てくれるところがあります。)

産婦人科医師は胎児がお腹の中でしっかり発育しているかと、分娩の管理、母体(子宮まわり)の管理を診てくれます。
助産師は、赤ちゃんとお母さんが一緒に暮らす手助け(産前産後の相談をしたり、乳房ケアや授乳指導など)をしてくれます。

医師は子宮まわり助産師はおっぱいのトラブルに対応するかたちで役割が別れていたのが印象的でした。
特に産後は授乳がうまくできなかったり、胸が張ってきて乳腺炎になったりすることがあるので、助産師さんに相談しやすいかは大事だと思いました。

妊娠出産費用の他に、入院中・産後の薬の費用も上乗せになりましたので念頭に置いておくと良いと思います。

助産

産後のおっぱいの悩みで、早期に相談しておくと良いのは助産です。

助産院では、助産師の方が個人で乳房マッサージや育児相談を行ってくれます。
施術代は、保険適用可能で領収書ももらえます。

赤ちゃんと一緒に行って授乳指導をしてもらえたりもします。
おっぱいが出にくい、詰まった、断乳したいなどの悩みを相談してケアしてもらうこともできます。

助産院は流派などもあるようですが、〇〇式だから痛くないとかは殆ど感じませんでした。
そして手技の良し悪しは人それぞれです。
マッサージが合う、人柄が合う助産師さんに会えるまで何ヶ所か行ってみた方が良いと思います。

筆者は個人開業の助産院に足を運ぶのに、最初は少し抵抗がありました。

どんな人がいて、どんな施術をされるのか不安でしたが、実際行ってみると、産院にいるような助産師さん(ベテランの方が多い)が自宅で開業していて、鍼灸マッサージのように、乳房マッサージやお香療法などをしてくれます。

医療機関ではないので、薬は出してもらえませんが、家庭でも出来る治癒や、食事内容の相談、東洋医学的な処方を教えて貰えます。

資格や証明を持った方は、部屋に証書を飾っていたりするので安心です。
一度行くと慣れたので、ぜひ早めに行くことをおすすめしたいです。

筆者はうったい性の乳腺炎になり、おっぱいがほとんど出ないほど詰まってしまったのですが、助産院で乳房マッサージでほぐしていって、赤ちゃんが飲めるまで出るようになりました。

(筆者の場合は、その後も色々なトラブルがあって結局断乳し、ミルクに移行しました。断乳も自分で行うよりは助産師さんにケアしてもらった方が良いと思います。)

▶乳腺外科

産後のおっぱいに痛みなどがあるようであれば、乳腺外科に行くことが良いと思います。

筆者は、最初に町医者に行き、最終的には大学病院まで行きました。
(産後の疲れがとれていない状態で、コロナ禍の中、人が集う、待ち時間の長い大学病院に通ったのは厳しいものがありました。)

大きな病院の乳腺外科では、より詳しく検査をしてもらうことができます。

超音波検査や、おっぱいに注射をして乳汁にばい菌がないかチェックしたりもしました。
注射は、採血の時くらいの針で、チクリとする具合もほぼそのくらいのものです。
乳腺炎になってしまったら、赤ちゃんが飲めない位におっぱいが張ってしまった場合は、注射で溜まった乳汁を取ると、状態がとても落ち着きます。

胸に針を指すのはとても抵抗がある方が多いと思います。
でも胸が張ってきてどうしようもなくなったら、非常に有効な手段なので、アリだと思います。

乳腺炎になり、母乳が出ないのに張ってしまっている状態の方は、産婦人科か乳腺外科で母乳を止める薬を貰うこともできます。
(筆者は個人的に、ケミカルな処方で断乳を行いたくなかったので、母乳が出るようになるまでマッサージに通い、その後断乳ケアをしました。)

それぞれの病院には得意分野があります。

産婦人科は『子宮まわり、胎児乳児健康チェック』
助産院は『母乳、手技、授乳育児指導』
乳腺外科は『乳腺、診察検査、薬方』

上記3箇所を網羅しておけば、産後トラブルに対応できると思います。
産婦人科では、母乳や乳腺のことは医師の範囲外になるようです。助産師や乳腺外科に相談することが大事です。
乳腺炎などのトラブルは助産院&乳腺外科にかかってみてください。
産後に母乳、ミルク、混合のどのスタイルをしていきたいかによって、母乳指導のある産婦人科も選ぶなども、必要だと思います。